PT・OT国家試験は難しくない。全国模試上位0.1%の現役OTが勉強法を解説!
理学療法士、作業療法士になるには、
年に一度の国家試験に合格する事が最後の壁となります。
国家試験という名前もあり、国試を控えている学生や、PT・OTを目指している方は不安に感じているでしょう。
特に、勉強方法や勉強範囲に困っている方も多いと思います。
今回は、普段の成績は悪いのに、国試だけ全国トップレベルである現役OTから
国試対策に特化した勉強方法、勉強範囲をご紹介していきます。
現在国試対策をしている方は、1つの参考になると思いますし、
PT・OTを目指している方も、「国試は勉強すれば普通に受かるもの」だと言う事が分かればと思います。
国試に出る範囲までで十分。無駄に掘り下げない。
書いてまとめるのは✖️しっかり読んで覚える。
調べるならネットで時短。
人に教えれるようになって、初めて自分の知識。
目次
筆者は全国模試4000人中4位
先に簡単に筆者の国試の経歴を紹介しておきます。
本当に偉そうなタイトルで申し訳無さは感じています(笑)
これくらい誇張した方が、見てくれるかなと思いました…(土下座)
僕は、11月ごろから国試勉強を始めましたが、
12月中旬には担任の先生から、もう大丈夫だと言われました。
そこからは、クラスメイトへの解説役をしながらのんびり勉強していました。
2月に入る頃には、全国20番以内の成績が続き、最高が4000人中4位(上位0.1%)でした。
特に、寝る間を惜しむ訳でもなくのんびりと勉強した結果、国試も困る事なく合格する事が出来ました。
今はもう、模試の結果の用紙を所持していないので証明は出来ませんが…。
この後の勉強方法を見て判断していただければと思います。
国試の出題形式
作業療法士試験は、筆記試験のみ。
5択のマークシート方式になっています。
基礎的知識が問われる一般問題と
応用的知識が問われる実地問題とがあり、
午前午後で100問ずつ、計200問あります。
(一般8:実地2)の割合で構成されており、
一般問題⇒1問1点の160点
実地問題⇒1問3点の120点
合計280点満点の試験になります。
作業療法士国家試験の合格基準として、
①実地問題が120点満点中43点以上
②一般問題と実地問題の合計総得点が280点満点中168点以上
を満たさなければなりません。
正直①が基準を満たしてない時点で②も絶望的なので、②の総得点だけ覚えておけば十分でしょう。
国試の勉強方法のポイント
国試はマークシート方式なので、当たり前ですが答えが選択肢の中にあります。
そのため、選択肢の中のどれが答えか分かっていれば解けるので暗記主体の試験対策が主流という事をまず知っておいて下さい。
本当に必要な勉強範囲に絞る
国試は非常に広範囲から問題が出題されます。
闇雲に勉強しても絶対結果はついてきません。
まず一番最初にするべき事は、
『合格するために必要な勉強範囲に絞る』事です。
つまり、出題確率の高いジャンルや知識から勉強していきましょうという事です。
- 先生に出題傾向や勉強しておくべき範囲を聞く
- 過去問直近3〜5年分をしてみる
国試対策を始めるにあたって、まずこの2つを早めにやりましょう。
この2つの過程を通るだけでも、優先的に勉強する事が定まりやすくなります。
必要以上に掘り下げない
クラスメイトの中でも、成績に伸び悩んでいる子に多かったのが、
「答えの理由を必要以上に掘り下げて調べている」
という事でした。
もちろん、理解出来た方が記憶に残りやすかったりはしますが、その反面情報量が増えます。
結果が出ず、これに当てはまっている人がいれば、一度振り返ってみましょう。
「国試の出題範囲に当てはまりそうな所まで」という事に注意してみてください。
もし余裕が出てくれば、そこから少しずつ知識を広げていきましょう。
答えを導き出す大まかな流れ
国試の答えを選ぶための最低条件は、
- 勉強した内容を覚えている(記憶の定着〜保持)
- その記憶を頭から引っ張り出す(記憶想起)
この二つになります。
簡単に見えて難しそうなこの二つの条件を、なるべく効率よく満たしていきましょう。
書いてまとめるな!国試本はまとまってる
真面目に頑張っているのに、努力した分の結果が出にくいのがこのタイプ。
テキストを見ながら、自分のノートにまとめながら勉強してしまうと、
どうしても時間効率が悪く、膨大な範囲の国試には不向きです。
よくよく考えてみて下さい。
国試対策を謳っているテキストは色々ありますよね?
メーカー側も自社のテキストを売るために、出来るだけ分かりやすくまとめたものを製作しています。
そう!
最初からテキストがあれば、国試に必要な知識は得られるようになっているんですよ。
自分でまとめるのが悪い訳ではありませんが、
国試に限っては、わざわざ自分に分かりやすいように時間をかけてノートにまとめ直す意味がどこまであるのか。
そこを一度振り返って頂ければと思います。
読んで覚える(記憶の定着)
じゃあどうすればいいんだよ!という声が聞こえて来そうなのですが、
『読んで覚える』をベースにしましょう。
ここでは第一条件の記憶の定着に関わります。
今まで1ページをまとめていた時間で
10回その1ページを読みましょう。
肝心なのは10ページ読むのではなく、10回読む事です。
情報多量で少ない頻度だと、記憶定着過程で消去されてしまう情報が出てきます。
少ない情報を繰り返す事で、漏れ無く記憶する事が出来ます。
なるべく記憶に定着させる事を第一に考えて、勉強をすすめていきましょう。
「書く」という作業自体は有効
読んで覚えるがベースですが、
声に出して読んだり、文字に書くというのも自身の運動情報から記憶の定着を促進させます。
ここでいう文字に書くというのは、書くという運動が重要なので、読めなくてもいいです。
というか、ノートじゃなくてテキスト見ながら、横でペンを走らせてるくらいでいいですよ(笑)
復習(記憶の保持、想起)
10回読んで何となく覚えたら、今度はテキストを閉じて思い返しましょう。
保持している記憶を想起するには、なにかしらの手がかりが有用になります。
例えば昨日何を食べたか思い出せなくても、
- どこで食べたか
- 誰と食べたか
- TVを観てたか、なんの番組か
などの周辺情報があれば思い出しやすくなります。
同じように勉強した内容も、想起するための手がかりを作る事が大事です。
具体的には、読んだページを思い出す際に、
左右どちらのページか
絵やイラストはあったか
文字やページの色はなんだったか
どの位置にどの内容があったか
のように、文字だけでなく周りの情報まで思い出せたら完璧です。
これらをずっと覚えておく必要はありません。
肝心なのは、答えを想起する際のきっかけが頭の片隅に定着し保持されていればいいのです。
僕は、一日のうちに
- 一ページを数回読む
- ページを閉じて内容を思い出す
- 覚えていたら、次のページに進む
- 数回見ながら読む
- ページを閉じて、1つ前のページから思い出す
という作業を繰り返す事が殆どでした。
1つ前のページをその場で思い出せれば、短期的な記憶ではありますが定着していると思って良いでしょう。
過去問はしておこう
当たり前ですが、過去問はやっておいた方がいいですよ。
ちなみに最初にやっておくべき過去問は、出題傾向を把握するためです。
ある程度の知識が持てたら、普通の勉強と並行して過去問を解きましょう。
やればやるだけいいと思います。
先ほども言いましたが、掘り下げなくていいですよ。
「この問題はこういう理由でこの答え」は△
「この問題はこの答え」という知識だけで国試には役立ちます。
効率を上げるためのコツ
人に教える、説明する
自分の言葉で人に説明出来るようになれば、記憶としてしっかり残ります。
自分が勉強して得た外的な知識が、自分自身の知識として蓄えられる事になります。
説明したという出来事自体も記憶として残るので、ある程度結果が出始めた人はドンドン実行してみましょう。
調べ物はネットでOK
このご時世、ネットは情報で溢れています。
わざわざ教科書などから答えを探すよりは、インターネットで開いた方が速いです。
しかも分かりやすい事が多いのでおすすめです。
1つ注意しておくのは、あくまでネットの情報なので場合によっては真実じゃない事もあります。
1つだけの情報ではなく、複数で比較しながら正しいかどうか判断してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
国試に悩んでいる人に見つめ直して欲しいのは、
必要ない範囲まで勉強していないか
まとめる作業に時間を使っていないか
という事です。
勉強方法自体は人それぞれあるため、今回紹介したものはあくまで1つの参考程度で結構です。
どちらかと言えば、なるべく無駄を省くという事が国試合格に必要だと知って頂ければ幸いです。
言い方が悪いかもしれませんが、PT・OTの国家試験は、正しい方法で勉強すれば普通に受かるレベルです。
自分の勉強方法を見つめ直して、必要な時は周囲の協力を得るようにしていきながら、合格を目指しましょう!