【作業療法士:Occupational Therapist】 英語の意味を現役OTが解説。
作業療法士ってよくOTという略称で呼ばれていますよね。
もちろん、現役のOTであれば何の事か分かりますが、英語の意味まで分からない人は多いはず。
ただ、意外と臨床場面で患者さんに聞かれることもあります。
また、学生さんであれば、作業療法士の仕事って想像しにくいものだと思います。
それなのに、調べてもこれといった説明がされているサイトが見つからない!という方。
今ここで、作業療法士の英語である「OT」について確認しておきましょう。
作業療法士自体をよく知りたい方はこちら
目次
作業療法士は英語でOccupational Therapist
作業療法士は英語で、
Occupational Therapist (オキュペーショナル・セラピスト)
と呼ばれています。
セラピストは分かりやすいですが、
オキュペーショナルとは何でござるか……。
僕も専門学校へ入学した当初は、
そればっかり気になっていました。
英語に縁のない人間だったので、聞いたことのない単語に困惑を隠せません。
気になったので調べてみました。
Occupation(オキュペーション)とは?
職業,業務,(楽しみまたは日常生活の一部としての)時間の費やし方,気晴らし,従業,(土地・家屋などの)占有,居住,(地位・職などの)保有,占有期間,占領
…なんか色々ありますね(白目)
大きく分けると、
- 仕事としての活動
- 気晴らしや楽しみとしての活動
- 占有
の三つになります。
調べても、はっきりした答えが見つからない理由がだんだん分かってきました…。
英語としての解釈が難しいんですよ。
海外では、作業療法士を知らない人に、
職業訓練を行うセラピストと誤解される事も多いようです。
Occupational Therapistの意味
作業療法士協会でも、Occupational について解釈は定義づけされていません。
結局は、作業療法士とOccupational Therapistを結びつけて考えるしかないようです。
日本作業療法士協会では、
「身体または精神に障害のある者、またはそれが予測される者に対して、その主体的な生活の獲得を図るため、諸機能の回復・維持および開発を促す作業活動を用いて行う治療・指導および援助を行うこと」
と定義しています。
主体的な生活とは、その人にとって重要な活動全てを指しています。
今までの情報をある程度統合してみると、
Occupational Therapistとは
楽しみなどの個人的活動から、仕事などの社会的活動までの、全ての活動に対してリハビリを行う者
という捉え方が、最も簡潔で意味合いの近い解釈になるのではないかと思います。
気晴らしや仕事などを、単一の活動として捉えるのではなく、
それらを含んだ、その人にとって重要な生活活動として捉える事が、作業療法士という中でのOccupationの意味合いになるのではないでしょうか?
参考になれば幸いです。
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